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てぃーだブログ › 又吉内科クリニック BLOG › スマホと睡眠障害

スマホと睡眠障害

 先進国の中で睡眠時間が最も少ないのは、日本人といわれています。IT機器などの普及によって、日常生活が便利になればなるほど起きている時間が長くなり、睡眠時間が短くなってしまうという方も多いのではないでしょうか。
 スマートフォン(スマホ)やLED照明には、「ブルーライト」という青色光が入っています。ブルーライトは目に見える光の中で最も波長が短く、エネルギーが強いといわれます。拡散して目が疲れやすいため、眼科医が注目し、眼精疲労や網膜の黄斑変性の可能性などを指摘していましたが、最近は体内時計への影響が注目されています。
 空が青いのは、まさにブルーライトが散乱して見えるからですが、スマホの普及によって夜にブルーライトを浴びる機会が増えてきています。そのために眠れないヒトが増えている可能性があるのです。
 ブルーライトは睡眠にどれくらい影響するのでしょうか。20代の女性を対象に、ブルーライトを約50%カットするメガネをかけた場合と素通しのメガネをかけた場合で、平日の就寝1時間前にスマホを見てもらって比較した実験があります。結果は、2日目と3日目までは差がなく、4日目以降になると素通しのメガネでは総睡眠時間が減り、目覚めないで寝ている最長睡眠時間も短くなりました。さらに、昼間の元気度を調べたところ、素通しのメガネでは午前中の活動度が低いことがわかりました。寝る前にブルーライトが目に入ると途中で目覚めて、長時間は寝られず、午前中も元気がない。つまり、体内時計の睡眠と覚醒のリズムが乱れているわけです。
夜にスマホを見ているのは、若いヒトたちが多いようです。就寝前はできるだけブルーライトを見ないようにするなど、節度をもった使い方や工夫が必要です。

(琉球新報 うない「Dr又吉のユンタク半分医者半分」 2018. 5-6 掲載)
スマホと睡眠障害
2018年06月23日 20:02
Posted by matayoshi
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