< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリー
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 4人
QRコード
QRCODE

痛風

 ある勉強会の二次会での話です。経営者男性10名が参加しており、年齢は50〜70歳といったところ。医者は私1人でした。ビールを飲みながら隣のAさんといろいろ話をしていると、痛風の質問をされました。
 Aさんは1週間前、突然右足の親指の付け根に激痛が走り、赤く腫れ上がって歩けない状態になったそうです。病院を受診すると医者からは「痛風」と言われ、消炎鎮痛剤を処方されて禁酒を指示されたとのこと。
「まだ痛みはあるけれど、昨日からどうにか足を引きずらずに歩けるようになって、今日の会に参加した」と言います。なるほど、持っているグラスを見るとウーロン茶、足元を見るとサンダル履き!
 痛風の治療や食事療法などを質問されて答えていると、周りの人もその会話にどんどん入ってきました。
「私もある」
「俺も何度かやったことあるサー」
「あれ、痛いよネー」
 しばらくすると、会全体が「痛風」の質問タイムとなっていました。私以外の9人中5人が痛風発作の経験があるとのことにはびっくりです。お酒を飲む機会の多い沖縄では、日常診療でも痛風の患者さんは多い印象です。
 最後に「風が吹いても痛いから痛風と言われます」と説明すると、サンダル履きのAさんは「無風の室内でも超痛いです!」。

<痛風>
 血液中の尿酸が過剰になり、尿酸の結晶が関節にたまって、強い炎症と激しい痛みの発作が起きる病気です。その98%が男性で、ホルモンの関係で女性には少ない病気です。痛風発作はその90%が足に起こります。飽食、特に肉類・アルコール類の大量摂取は尿酸値が上昇する原因となります。高尿酸血症が進行すると腎機能障害や動脈硬化の原因にもなります。

(琉球新報 うない「Dr又吉のユンタク半分医者半分」 2020. 3 - 4 掲載)
痛風
2020年03月21日 21:03
Posted by matayoshi
Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。