
愛は食卓から
非行に走る子は、あたたかい食卓がなかった家庭に多いといわれます。コンビニ弁当ばかりの食生活を送っていると子どもは食べることの重要性が分からなくなります。そして、自分が大切にされていることも、自分が大切だとも思えなくなります。思春期に性のトラブルを抱える子どものほとんどは、特にその傾向が強いといわれます。
ある心理学者は、援助交際を繰り返す女の子の心理を「親の愛を求めようとする気持ちと、母親に復讐しようとする気持ちが同居している」と説明します。小さい頃に親に抱きしめられなかった子どもが、思春期になって抱きしめられること、つまり愛情を求めているというのです。
子どもは食卓の上で単に栄養素だけを食べているのではありません。手作りの料理には「あなたは大切なのよ〜」というメッセージが込められています。時間をかけて作られた料理には、食べる人を幸せにするパワーがあり愛があります。子どもはそれを食べ「自分は大切にされているんだ」「これだけの時間とエネルギーを割いて作ってくれるに値する人間なんだ」「自分は家にいていいんだ」と無意識のうちに心を満たされていきます。毎日毎日、日々の暮らしの中で、そうしたメッセージを受け止めて育った子どもは、思春期になっても自分を大切にできると思います。「これだけ大切にされたんだ」「お父さんお母さんを悲しませたくない」と踏みとどまることができるのです。
しっかり食べて育った子どもは、ご飯を食べることを重要だと思えるようになります。ちゃんと「いただきます」といえるし、ご飯を作ってくれる親のありがたみも分かります。おいしいご飯を食べた子どもは「ごちそうさまでした」が自然と口から出てきます。そして、何よりも人の気持ちが分かる優しい子どもに育ちます。
子どもにとっての理想の食卓は、普通の食卓です。一緒に食べる家族がいる食卓。食事の時間が楽しい食卓。家族のために作った料理が並ぶ食卓です。子どもは食卓で愛情を食べて育ちます。だから親は、「あなたはとても大切なのよ〜」「大好きだからね〜」という熱いメッセージを食卓に載せなければならないのです。
(週刊レキオ Dr又吉の知って楽しい食育のチカラ 2011.11.10)

ある心理学者は、援助交際を繰り返す女の子の心理を「親の愛を求めようとする気持ちと、母親に復讐しようとする気持ちが同居している」と説明します。小さい頃に親に抱きしめられなかった子どもが、思春期になって抱きしめられること、つまり愛情を求めているというのです。
子どもは食卓の上で単に栄養素だけを食べているのではありません。手作りの料理には「あなたは大切なのよ〜」というメッセージが込められています。時間をかけて作られた料理には、食べる人を幸せにするパワーがあり愛があります。子どもはそれを食べ「自分は大切にされているんだ」「これだけの時間とエネルギーを割いて作ってくれるに値する人間なんだ」「自分は家にいていいんだ」と無意識のうちに心を満たされていきます。毎日毎日、日々の暮らしの中で、そうしたメッセージを受け止めて育った子どもは、思春期になっても自分を大切にできると思います。「これだけ大切にされたんだ」「お父さんお母さんを悲しませたくない」と踏みとどまることができるのです。
しっかり食べて育った子どもは、ご飯を食べることを重要だと思えるようになります。ちゃんと「いただきます」といえるし、ご飯を作ってくれる親のありがたみも分かります。おいしいご飯を食べた子どもは「ごちそうさまでした」が自然と口から出てきます。そして、何よりも人の気持ちが分かる優しい子どもに育ちます。
子どもにとっての理想の食卓は、普通の食卓です。一緒に食べる家族がいる食卓。食事の時間が楽しい食卓。家族のために作った料理が並ぶ食卓です。子どもは食卓で愛情を食べて育ちます。だから親は、「あなたはとても大切なのよ〜」「大好きだからね〜」という熱いメッセージを食卓に載せなければならないのです。
(週刊レキオ Dr又吉の知って楽しい食育のチカラ 2011.11.10)

2011年12月03日 22:00
Posted by matayoshi
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