
江戸時代の医者
時代劇などで、家族の容態が悪くなり、慌てて町医者を呼びに行くシーンを見たことはありませんか?江戸時代、医者の診察は往診が中心だったようです。
さあ、江戸時代にタイムスリップしてみましょう! 江戸時代の医者を大別すると、朝廷や幕府に仕える「御典医」と、藩に仕える「藩医」、そして一般の人を対象とする「町医者」に分けられていました。さらに町医者は大きく2つに分かれ、薬箱を持たせたお供を連れて歩く「徒歩(かち)医者」と、より格式があり駕籠(かご)に乗り移動する「乗物医者」がいたようです。
現代では、医者になるためには医学部を卒業し、医師国家試験に合格する必要がありますが、江戸時代にはそのような資格制度はありませんでした。なんと、医者になろうと思えば誰でもなれたのです。そのため、いわゆる「やぶ医者」も多く、さらに「やぶ」にもなれない「たけのこ医者」までいたんだとか。
ちなみに江戸時代の診察料はどれくらいだったのでしょう?一般の人であってもお金さえあれば、幕府御用達の御典医に診てもらうことは可能でした。しかし、その診察料はありえないほど高額で、4両(現在の金額で50万円以上)もの大金が必要だったそうです。町医者になるとある程度は安くなりますが、それでも往診と3日分程度の薬代を合わせると、10万円前後になったようです。町医者といえども、一般庶民がそう簡単に診察を頼むということは出来なかったわけです。
「医は仁術」という考えのもと、貧しい人からはお金を取らないという立派な医者もいたようですが、それはかなり少数派だったとか。私たちは、医療保険が整った現代に生まれてきて本当に恵まれていると言えますね。
(琉球新報 うない「Dr又吉のユンタク半分医者半分」 2018. 3 - 4掲載)

さあ、江戸時代にタイムスリップしてみましょう! 江戸時代の医者を大別すると、朝廷や幕府に仕える「御典医」と、藩に仕える「藩医」、そして一般の人を対象とする「町医者」に分けられていました。さらに町医者は大きく2つに分かれ、薬箱を持たせたお供を連れて歩く「徒歩(かち)医者」と、より格式があり駕籠(かご)に乗り移動する「乗物医者」がいたようです。
現代では、医者になるためには医学部を卒業し、医師国家試験に合格する必要がありますが、江戸時代にはそのような資格制度はありませんでした。なんと、医者になろうと思えば誰でもなれたのです。そのため、いわゆる「やぶ医者」も多く、さらに「やぶ」にもなれない「たけのこ医者」までいたんだとか。
ちなみに江戸時代の診察料はどれくらいだったのでしょう?一般の人であってもお金さえあれば、幕府御用達の御典医に診てもらうことは可能でした。しかし、その診察料はありえないほど高額で、4両(現在の金額で50万円以上)もの大金が必要だったそうです。町医者になるとある程度は安くなりますが、それでも往診と3日分程度の薬代を合わせると、10万円前後になったようです。町医者といえども、一般庶民がそう簡単に診察を頼むということは出来なかったわけです。
「医は仁術」という考えのもと、貧しい人からはお金を取らないという立派な医者もいたようですが、それはかなり少数派だったとか。私たちは、医療保険が整った現代に生まれてきて本当に恵まれていると言えますね。
(琉球新報 うない「Dr又吉のユンタク半分医者半分」 2018. 3 - 4掲載)

2018年05月25日 19:30
Posted by matayoshi
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