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てぃーだブログ › 又吉内科クリニック BLOG › えっ!「便移植」??

えっ!「便移植」??

 みなさんは「便移植」って聞いたことありますか?正式には「便微生物移植」といい、健康なヒトの便を採ってきて、それを水で薄めて濾過したものを、大腸カメラや管を通して腸の中に流し込むという治療法です。これによって健康なヒトの腸内細菌を腸管に他のヒトの腸管に移植することができます。まだ臨床試験の段階ですが、いろいろな病気の治療法として研究が進められています。
 ヒトの腸内には多くの腸内細菌がすんでいます。ヒトと腸内細菌は助け合いながら共存しており、ヒトは細菌のおかげで免疫を得て、生きていくことができるのです。特に小腸の終わりから大腸にかけてはいろいろな細菌がすんでいて、その様子は植物が種類ごとに群れているお花畑に例えられ「腸内フローラ/腸内細菌叢(そう)」と呼ばれています。その細菌の数およそ100兆個。重さにして1.5kgに及ぶと言われます。
 この腸内細菌は約1000種類あり、ヒトによってその構成それぞれは異なります。この腸内フローラの違いが、いろいろな症状や病気の原因になるのではないかといわれています。腸内フローラは医学の中で今、最も注目されている研究分野なのです。
 実はこの便移植、中国では以前から行われていたようです。古くは4世紀に、中国の学者が食中毒で下痢を起こした患者に、健康人の便を与えたという記録が残っています。また、動物界では、親の便を食べることは当たり前のように行われています。親が子供に自分の便を与えて腸内細菌を移植し、健康に生きていけるように本能的にしている行動だといわれます。医学の最前線も巡り巡って、動物の本能的なところに戻っていくのかもしれません。

(琉球新報 うない「Dr又吉のユンタク半分医者半分」 2015. 11-12掲載)
えっ!「便移植」??
2017年03月15日 21:23
Posted by matayoshi
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